小学生の矯正の時期、費用、期間について

「自分の子供は歯列矯正が必要?」、「矯正はどのタイミングで行えばいいの?」、「矯正始めると日常生活や受験に影響しないかな、、、」など、子供の矯正治療に関してお困りではございませんか?

また、歯列矯正をした場合の子供への負担がどうなのかも気になるところですよね。

ここでは当院の小学生の歯列矯正の考えや治療方法、費用などについてご案内します。

小学生の矯正治療は必要?

お子さんの将来を考えて、習い事や塾に通わせているご家庭が多いと思いますが歯並びに関しては大丈夫でしょうか?

ここでは、歯並びがお子さんに与える影響についてご説明します。

 

人に与える印象への影響

 

2009年に行われた「歯並びと矯正歯科治療に関する意識調査」によると、歯並びが第一印象に関係すると回答した人が7割近くいることがわかっており、多くの方が歯並びを意識していることが伺えます。

将来のプライベートやビジネスへの影響

 

前述した調査での歯並びと人生の場面に関するアンケートでは
歯並びが美しいことはお見合いや入社試験の面接などプライベートやビジネスの場面において良い結果を得られやすいと考えている方が多いことがわかりました。

もちろん、歯並びだけが結果を全て左右するものではありませんが、歯並びは整っていてマイナスになることはありません。

日本人の口元や歯並びに対する美意識が高まっている傾向にあるため、今後のお子さんの人生も歯並び一つで変わってくるかもしれません。

 

悪い歯並びによる体への影響

歯並びの悪さから起こる悪影響

体と心がどんどん成長する小学生の子どもたち。歯並びや噛み合わせが悪いと、虫歯や歯周病だけでなく、運動能力やメンタル面にも影響を及ぼしてしまいます。

 

  • 汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まる
  • スムーズに咀嚼(そしゃく)できず、食べ物を十分に噛み砕けなくなる
  • 咀嚼が不十分で胃腸に負担がかかり、栄養を十分に吸収できなくなる
  • スポーツや運動能力に支障が出る
  • 歯の隙間から空気が漏れ、正しい発音ができない、滑舌が悪くなるなどの影響が出る
  • 人前で話すことや人とコミュニケーションをとることが苦手になる、消極的な性格になってしまうこともある

 

このように、矯正治療は決してやらなくてはいけないものではありませんが、お子さんの将来を考えた上でやっておいた方がいい治療だといえます。

 

小学生の矯正治療すべき歯並びとタイミング

小学生になると成長や歯の生え変わりにより、歯並びが周りの子と異なってくるもの。

ここではどんな歯並びの人がいつから矯正治療を始めればよいかを解説します。

 

小学生で矯正治療を行うべき歯並び

矯正治療を行うべき歯並び

自分の子どもがそもそも、歯列矯正を始めたほうがよい状態なのかわからないという方も多いでしょう。

子どもの歯並びや骨格がどのような状態だと、歯列矯正を検討するべきなのでしょうか。

 

不正咬合と指摘された

学校の歯科検診などで「不正咬合」と指摘された場合は、歯列矯正の相談を受け、治療が必要かどうかを確認しましょう。

顎の成長や噛み合わせに悪影響を与えてしまう原因を早めに取り除き、歯と顎の正しい機能を保つことで、将来的な負担を軽減できます。

 

永久歯がなかなか生えてこない

学校の歯科検診で指摘されていなくても、実は将来的に不正咬合になるリスクが潜んでいます。

それは永久歯が先天的に無い場合やおかしな方向に向かって生え始めている状態です。

レントゲン写真を撮影すれば顎の骨の中にある永久歯の状態がわかりますが、学校の検診ではここまでは分かりません。

早期に発見することで早めの対処ができます。

 

小学生の矯正治療の開始時期の目安

マウスピースの使用状況の記録
当院では小学生が歯列矯正を行う時期は小学校の2~3年生からのスタートをおすすめしています。

歯並びや生え変わりの状況によっても多少のズレがありますので、お子さんの歯列矯正を視野に入れているのであれば、第一大臼歯(6才臼歯)が生えて上の前歯4本が生え変わった頃に矯正相談をしておくと、お子さんに合わせたベストなタイミングで治療をスタートできます。

また、自然に治る可能性が低い噛み合わせや顔の形が歪んでしまうような場合、お子さん自信身が見た目を気にしている場合などは、早い段階から治療をスタートしても良いでしょう。

心と体が大きく成長する多感な時期の精神的なストレスを緩和するためにも、当院では積極的に小学生の歯列矯正の相談・治療を行なっています。

 

当院の矯正相談を受けるメリット

  • お子さんの現在の歯並びや顎の状態を確認できる
  • お子さんに合わせた矯正治療のスケジュールを知ることができる
  • 少し早くても必要であれば治療をスタートできる

 

小学生の矯正治療ってどんな治療?メリットは?

いつ始めるか
 

大人の歯列矯正はすでに悪くなってしまった永久歯列の歯並びを治療することになります。

一方で、小学生の歯列矯正は将来の永久歯列で悪い歯並びにならないため、またはこれ以上悪化させないための予防治療です。

永久歯がスムーズに生えそろうようにスペースを確保したり、顎の骨の成長を良い状態に促したりなど子供ならではの治療を行います。

 

成長段階によって異なる治療内容

小学生の歯並びの特徴と、歯列矯正を始める最適な時期
 

小学校低学年の頃に、子どもの歯(乳歯)と大人の歯(永久歯)が混在する「混合歯列期」になります。

この時期は顎の幅が治療により広がりやすく歯の生え変わりが頻繁に起こるため、必要に応じて顎を広げたり、奥歯や前歯を動かしてこれから生えてくる永久歯をできるだけきれいに生えるようにする治療が行われます。

また、この時期は下顎に比べ上顎の成長が旺盛なのですが、受け口で前歯のかみ合わせが逆の状態ですと上顎の成長が抑えられてしまうため、早めに改善して上顎の正しい成長を導いてあげる必要があります。

小学校高学年の頃になると、乳歯が無くなり永久歯がそろう「永久歯列期」となります。

この時期では上顎に比べて下顎の成長が旺盛になるため、出っ歯のお子さんには下顎の成長を促す治療を行います。

治療が落ち着いたら成長や生え変わりの様子を見て、大人と同じ本格的な矯正治療を開始します。

このように、小学生の矯正治療といっても年齢、歯並び、体の成長状態によって行うことが異なり、大人の矯正治療以上に経験や知識が求められるため、矯正専門のクリニックで治療を受けた方が良いと言えます。

 

小学生で矯正治療を始めるメリット

小学生で矯正治療を始めるメリット

  • 骨格(顎)の成長に合わせ、正しい歯並び・噛み合わせを促すことができる
  • 骨が柔らかく、歯を動かしやすくて痛みが少ない
  • 将来的に永久歯を抜かずに治療できる可能性が高くなる
  • 将来的に矯正治療期間を短くできる、矯正治療が不要な可能性が高くなる
  • 将来的な虫歯や歯周病などのリスクが低くなる
  • 精神面での健やかな成長が期待できる
  • 顎の成長を正常に促すことができる
  • 指しゃぶりや爪をかむくせ、お口をポカンと開ける癖を早期に改善できる

 

 

歯並びでお悩みの方、
お気軽に矯正相談へお越しください。

 

小学生の矯正治療の器具、期間、費用は?

小学生の歯列矯正。費用や治療期間、矯正治療の方法
小学生の歯列矯正は「1期治療」「2期治療」があり、顎の成長や歯並びによって治療方法が異なります。

一般的に1期治療は永久歯が生えそろうまでに行う治療。

1期治療のあと、歯並びや顎の成長の状態を見て必要なら2期治療に移ります。

 

1期治療

1期治療
永久歯が生えそろう混合歯列期までの幼稚園年長~小学校ごろに行う治療で、永久歯がきれいに生えるように顎の成長や歯並びのバランスを調整することが目的です。

顎が小さく永久歯が入りきらない場合には顎を大きくする治療や奥歯を動かしたり、噛み合わせのバランスを整えたりすることで、永久歯が生えやすい状態にします。

 

当院で使用する矯正器具

固定式や取り外し式の拡大装置、下顎の成長を促すバイオネーターやツインブロック、上顎の成長を促すフェイシャルマスクなど矯正専門クリニックならではの多種多様な装置を取り扱っており、お子さんの歯並びや性格に合わせた治療が可能です。

器具に関して、詳しくはこちらをご覧ください。

 

治療期間

矯正の治療期間は約1~2年ほど。1~2ヶ月に一度通院し、経過を確認します。

1期治療の状態によっては2期治療が不要になったり、簡単な治療で歯列を整えることができる場合もありますが、1期治療を終了して2期治療に進む場合は、永久歯が生えそろうまで少し期間をあけます。

 

1期治療にかかる費用

1期治療に必要な費用は、精密検査などの初期費用や定期検診での処置料を含め、55~60万円前後です。

 

■治療に入る前までに必要な費用

精密検査・診断料・・・55,000円(税込)

 

■治療がスタートしてから必要な費用

1期治療(〜12歳頃)の基本料・・・44万〜55万円(税込)
毎回の処置料・・・3,300〜5,500円(税込)

 

2期治療

2期治療

永久歯が生えそろう小学校高学年以降の治療で、成人の歯列矯正と器具や治療方法はほぼ同じです。

1期治療が終了後、歯の状態に合わせて2期治療に移行します。

ブラケットやマウスピース型矯正歯科装置などを用いて歯並びや噛み合わせを整えます。

 

当院で使用する矯正器具

成人矯正で使用するようなブラケット装置やマウスピースで歯並びを改善します。
治療中の見た目が気になるお子さんには、白い材質の目立ちにくい器具を使用します。

器具に関して、詳しくはこちらをご覧ください。

治療期間

矯正の治療期間は約2年ほどで、装置調整やワイヤー交換のための通院が1ヶ月に1回程度必要です。
2期治療が終了すると、整った歯並びを定着させるための保定期間に入ります。

リテーナー装置を使用し、歯並びの後戻りを防ぎます。

 

2期治療にかかる費用

1期治療を行い、その後2期治療に移行する場合の費用は追加基本料金と毎回の処置料がかかります。
2期治療だけを行う場合は、成人の歯列矯正と同じく100万~110万円前後の費用が必要です。
当院の費用の内訳をご紹介します。

 

■1期治療から2期治療へ移行する場合の費用

追加基本料・・・44万〜55万円(税込)
毎回の処置料・・・3,300〜5,500円(税込)

 

■2期治療から始める場合の費用

初診相談料・・・無料
精密検査・診断料・・・55,000円(税込)
2期治療の基本料・・・88万〜110万円(税込)
毎回の処置料・・・3,300〜5,500円(税込)

 

小学生の矯正治療による日常生活への影響は!?

歯列矯正を始めるときに気をつけること
矯正器具がお口の中にあることで、食事や発音の面で子供への精神的なストレスがあるのではないかと親としては心配なものですよね。

ここでは、矯正治療中によるお子さんへの影響について簡単にご説明します。

 

痛みや違和感に関して

矯正治療の痛みは”歯が浮いたような痛み”といわれ、カチカチかむときにじんわりと鈍い痛みが生じます。

この痛みは続くわけではなく、1週間程度で痛みが感じなくなる傾向にあります。

痛みに関してご心配であれば痛み止めの薬を処方いたします。

 

違和感に関しては矯正装置があることで一時的に発音がしづらくなります。

しかし、こちらも1週間程度で慣れて通常通りの会話ができるようになります。

矯正専門の歯科医師が常勤のため装置の変形による痛みや違和感などのトラブルに関しては迅速に対応いたします。治療中の気になることは何でもお申し付けください。

 

食事面に関して

咀嚼力の向上、唾液の分泌を活性化する
矯正治療中での食事の制限は基本的にありません。

ですが、飴玉や氷をかんでしまうような癖がある場合は衝撃で装置が変形したり、外れてしまうことがあるため食べ方には気をつける必要があります。

また、一時的に痛みが出る場合にはご家庭での食事は比較的柔らかいものを出してあげるとよいかもしれません。

当院では痛みがある時におすすめのお食事やお弁当のメニューなどもご用意しておりますので、お気軽にご相談下さい。

 

運動や習い事に関して

健康面、運動面などのメリットやデンタルケアの大切さ
矯正治療中にできない競技や習い事などは特にありません。

吹奏楽器などの演奏に関しては、慣れるために時間を要しますが慣れてしまえば問題なく演奏することができます。

 

矯正治療による中学受験への影響は?

当院に通院中の小学生の患者さんの中には、国立や私立の中学校への進学を希望の方が一定数いらっしゃいます。

当院では中学受験に向けた無理のない治療を行い、支障がでないよう全面的にサポートいたします。

ご心配なことがございましたら矯正相談時に何でもご相談ください。

 

矯正治療による中学受験への影響は?

受験と歯列矯正の関係
基本的には矯正治療が受験に悪影響を与えることはないといっていいでしょう。

しかし、お子さんのキャラクターに合わない矯正器具で治療した場合、日常生活に不具合を感じ、お子さんの精神衛生上よろしくない状態に陥ってしまう場合があります。

そのため、当院ではお子さん一人ひとりに合わせた治療ができるように様々な装置をご用意しております。

また万が一、装置が合わない場合には別の装置に切り替えますが、その際の基本料金の変動は一切ございませんのでご安心ください。

 

当院に通院中の小学生で中学受験を考えている割合

当院で行ったアンケートでは、通院中の小学生の患者さんの「4人に1人」が中学受験をする予定という回答をいただきました。

「子供が矯正と中学受験の両立ができるか」「受験する場合、いつから始めればよのか」などの様々なご相談をいただいております。

受験勉強が佳境に入る時期や受験直前など、精神的な負担がかかりやすい時期に矯正治療を行うとさらなるストレスを抱えることも考えられますので、

受験までの期間が残り少ない場合にはあえて治療は行わず、受験が落ち着いて学校生活に慣れてから治療を開始することをご提案する場合もございます。

 

まとめ

小学生の歯列矯正、いつから始めるべき?

当院は、お子さんにとってなるべく負担が少ない矯正治療を心がけています。

そのため、小学生低学年での矯正相談により無理のない治療のスケジュールの組み立てが好ましいと考えています。

心配なことがあれば、是非相談だけでもいらしていただいても大丈夫です。

私達は、歯やお口のことだけでなく、日々の生活のことや将来のことなどトータルで考え、お子さん本人とご家族のライフスタイルに合わせた治療スケジュールをご提案いたします。

よろしければ私たちと一緒に考えていきましょう。

 

Check Point

■小学生の矯正治療は将来の永久歯列で悪い歯並びにならない、またはこれ以上悪化させないための予防治療

■当院では小学生の低学年から始める矯正治療を推奨している。

■学校の歯科検診で「不正咬合」と指摘されたら、矯正治療を要検討。

■小学生の矯正治療は成長の段階によって1期治療と2期治療がある。

■当院で小学生で使用する矯正器具は、固定式や取り外し式など多種多様な種類を取り扱っている。

■小学生の矯正治療の治療期間は2年前後で、通院頻度は1ヶ月に1回

■当院での小学生の1期治療の費用はトータルで55~60万円前後

 

歯並びでお悩みの方、
お気軽に矯正相談へお越しください。

 

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