悪い歯並びによる5つのリスク
日常生活で当たり前のように行われている呼吸や食事、人との会話には歯並びが大きく影響するといわれています。そのため悪い歯並びを放っておくと、知らない間にあなたや周りの人に悪影響を及ぼすことも。ここでは、意外と知られていない悪い歯並びによる怖いリスクについてご紹介いたします。矯正治療で歯並びや噛み合わせを改善することで、これらのリスクを回避することができます。
1.あなたの生涯のコンプレックス
歯並びは口元の印象を大きく左右します。
顔の一部である口元は、普段から鏡や他人から見えるため整えておきたいものです。過去に何度も矯正治療を断念しても、また歯並びを治したいと繰り返し思う方もいらっしゃいます。女性の方だと唇が出ているのを見られることが嫌で、マスクを年中つけているなんて方も。
このように生涯を通じて口元にコンプレックスを持ち続けてしまうリスクがあり、精神衛生上よろしくありません。
2.生活習慣病や体の不調を引き起こす
歯並びは歯磨きのしやすさや体の左右のバランスにも関係します。
悪い歯並びによって歯磨きが難しくなり、歯の汚れが同じところに溜まり続けてしまうとお口の生活習慣病である虫歯、歯周病を引き起こしやすくなります。1日平均3回の歯ブラシなら1年間に約1000回、10年間に約10000回磨くことになります。この毎回の歯磨きが積み重なりとなり、結果的に大きな差として現れます。
また、左右での噛み合わせのバランスが悪いことにより顎関節症や頭痛、肩こりなど全身にも影響が出る可能性があります。
3.対人関係に悪影響
歯並びは素敵な笑顔をつくる最も重要な鍵です。
そして笑顔は人間関係をより豊かにしてくれます。できることなら自信をもって笑顔になりたいところです。
ところが、歯並びが悪いと口元を手で隠したり、十分な笑顔になるのをためらってしまう方がいらっしゃいます。
また、発音がうまくできないことも歯並びが関係していることがあります。お友達との会話だけでなく、就職活動やスピーチのような重要な場面でも相手に伝えたいことがうまく伝わらないというリスクが生じてしまいます。
4.子供の体の成長を妨げる
歯並びは子供の顔の骨や筋肉の発育に大きな影響を与えます。
悪い歯並びによって噛むために使う筋肉(咀嚼筋)の発育が妨げられます。また、片方で物を噛む癖や下顎を前に出す癖を起こしやすくさせ、これにより上下の顎の成長や顔の輪郭を歪めてしまうことにつながります。顎の歪みを大人になってから治そうとする場合には手術が必要となる場合がありますので、できれば子供のうちから予防したいものです。また、顎の左右のバランスは全身にも影響し、姿勢が悪くなることも考えられます。
5.将来の歯科治療が複雑で高額に
歯並びは歯を失った際に必要になる歯科治療の難易度や費用、将来の老後に残る歯の本数にまで影響する可能性があります。
歯を失ってブリッジや入れ歯、インプラントなどで補おうとしたときに、周りにガタツキや傾きがあると理想的な治療が難しくなります。必要以上に他の歯を削る必要がでてきたり、壊れやすく再作製のために治療費用がかさんでしまうことも考えられます。
また、8020運動の研究により、80歳20本以上の自分の歯を持つ人の半数以上が正しい噛み合わせであることがわかり、噛み合わせが老後の歯を残すという面でも大切であると考えられています。