大人の矯正って期間はどれくらい?費用や値段の相場は?成人の歯列矯正ガイド!

大人の歯列矯正徹底ガイド

綺麗な歯並びだと見た目の印象がとてもよくなりますよね。

歯並びの悪さが気になっているけれど、「大人になってからでも歯並びは治せるの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

どんな治療をするのか、どのくらい矯正器具をつけておかなければならないのかという不安を抱いていたり、費用面も気になりますよね。

歯並びを良くすることは、見た目の問題だけでなく健康面でも多くのメリットがあります。

もし歯並びを良くしたいと考えているなら、今からでも決して遅くありません。

そこで今回は、歯列矯正にかかる期間や治療費、治療方法など大人の歯列矯正について詳しくご紹介します。

 

矯正を始める年齢と注意点

 

大人の矯正治療は年齢的にいつまでできる?

大人が歯列矯正を行うベストタイミング

大人の歯列矯正は、いつまでにやらなければならないという基準は特にありません。

早く歯並びを整えればそのぶん虫歯や歯周病のリスクも少なくなりますし、見た目も良くなって笑顔に自信も出ます。

とはいえ、歯並びの悪さが気になってはいるけれど「自分は歯列矯正をする必要があるのかな?」と、歯列矯正をためらっている人も多いもの。

歯列矯正をはじめれば数年単位で続けないといけないこと、見た目の問題や日常生活に支障が出てしまうかもしれないなど、歯列矯正をハードルの高いものと考えている人もいるでしょう。

しかし近年、デンタルケアの意識が高まりつつある日本では、美容に関心の高い若い女性の方はもちろんですが、社会人の男性や40~50代の方で矯正治療を受けられるケースも増えています。

大人になってから歯列矯正を行うきっかけとしては、幼い頃からコンプレックスを抱えていたというケースや、社会人になって人と会う機会が増えたことで見た目の印象を改めて意識したケース、大人になって歯の大切さや健康意識が高まったケースなどさまざまです。

また、以前よりも矯正器具をつけたスポーツ選手や芸能人をテレビで目にする機会が増えたことで、矯正治療に対する世間のイメージが変わってきていることも影響しているでしょう。

 

矯正治療を受ける前に知っておきたいこと

矯正した方がいい人、そうでない人

矯正治療を受けるにあたり、歯周病や虫歯などの治療を済ませておく必要があります。

また、親知らずも生えている向きが悪い場合には、事前に抜歯が必要な可能性があります。

まずは歯列矯正を専門に行っている歯科医院で相談をして、お口の中を見てもらうと良いでしょう。

 

歯列矯正で得られるメリット!見た目が良くなる以外にもいいことが!?

歯列矯正で得られるメリット

歯列矯正といえば、見た目を良くするという部分にクローズアップされがちですが、実は歯列矯正はお口の健康や体の健康にも大きく関係しています。

 

虫歯や歯周病になるリスクが減る

虫歯や歯周病になるリスクが減る

歯並びが悪いと、歯の入り組んだ部分や歯と歯が重なった部分に汚れが溜まりやすくなり、そこから雑菌が繁殖して虫歯や歯周病になってしまいます。

歯列矯正で歯並びを整えると、歯の隅々まで歯ブラシが届くので汚れを落としやすくなってお口のトラブルのリスクを減らすことができるのです。

毎日歯磨きをしているのに虫歯や歯周病になりやすいという人は、歯並びを整えることで改善されるかもしれません。

 

将来の補綴物(ブリッジや部分入れ歯)が良い状態で使用できる

将来の補綴物(ブリッジや部分入れ歯)が良い状態で使用できる

加齢により歯を失うことは避けがたいことです。

歯を失った場所に新しく補綴物を入れる場合、ガタガタな歯並びに比べて、きれいな歯並びで補綴物を装着した方が力学的に有利に働きます。

そのため歯並びを整えることで将来的に歯を失った場合でも壊れにくく、よく噛める補綴物を装着することができます

 

噛む力をアップさせて健康を維持できる

噛む力をアップさせて健康を維持できる

歯並びの悪さによって咀嚼力が低下すると、唾液が十分に分泌されなくなり、食べ物が消化されにくくなるなど胃腸に大きな負担がかかります。

胃腸に負担がかかると、代謝機能が落ちたり免疫力が低下したりと、体の健康を保つ機能全体が低下してしまうという悪循環に陥ってしまいます。

歯並びを整えることで、体の健康を保つことにつながります

 

肩こりや腰痛などの症状を減らす

肩こりや腰痛などの症状を減らす

歯の噛み合わせが悪いと、食べ物を噛むときの力(=咀嚼力)が左右均等にかからなくなり、左右の筋肉バランスが乱れ、体のゆがみや姿勢の悪さに繋がります。

体が歪むと血流が悪くなり、肩こりや腰痛につながったり、筋肉の緊張から頭痛などの症状があらわれることも。

歯並びを整えることで、このような慢性的な将来的な不調を予防することができます

 

発音・発声がスムーズになる

発音・発声がスムーズになる

滑舌が悪かったりうまく発音できない音がある人は、歯並びが大きく関係していると考えられます。

歯と歯の隙間から空気が漏れたり、唇がうまく合わさらないなどで言葉をうまく発することができず、まるで赤ちゃんのような発音になってしまう人も。話し方もその人の印象を左右する大事な要素です。

歯並び整えて正しい発音ができるようになると、今まで以上に印象が良くなることも考えられます。

 

歯列矯正の期間、通院頻度、器具について

 

歯列矯正の通院はどんな感じ?

 

歯列矯正にかかる期間は、部分矯正で半年~1年、全体矯正で1年半~2年程度が一般的です。

器具が装着中の時の通院頻度は1~2ヶ月に1回となります。

治療後、矯正器具を外してからも後戻りを防ぐためのメンテナンスで、半年~1年に1回の頻度で通院が必要です。

 

矯正の器具の種類は?

 

生活スタイルや症状に合わせて選ぶ

歯の矯正といえば、銀色の金属製の器具をイメージする方が多いのではないでしょうか。

しかし、現在の治療法や矯正器具は大きく進歩し、患者さんが様々な選択肢の中から選べるようになりました。

これらの治療法や使用する器具は、「仕事や日常生活に支障がないようにしたい」、「治療期間を短くしたい」、「費用を抑えたい」など何を重視するかによって変わります。

生活スタイルに合わせて適切な治療法を選べば、治療に対するストレスも減らすことができます。

また、それぞれの器具にも適応症がありますので歯科医師とよく相談して決めると良いでしょう。

 

ブラケット矯正

最も一般的なのは、ブラケットを使った歯列矯正です。

これまで主流だった金属製ブラケットは、比較的費用を抑えられるメリットがあります。

また、白や透明のブラケットなど審美性を重視した目立ちにくいものも人気です。

ブラケット矯正の治療期間は、約1年〜3年程度。歯の表側にブラケットをつけるよりも裏側にブラケットをつける方が、治療期間が長くなる場合もあります。

 

■金属製ブラケット

金属製ブラケット

歯の表側に金属製のブラケットを装着して歯を矯正する器具です。

耐久性も高くコストも比較的安価。対応できる症状も幅広いというメリットもありますが、最も目立ちやすい器具でもあります。

矯正治療をアピールしたい人、カラフルなゴムと併用して色を楽しみたい人にはおすすめです。

 

■セラミックブラケット・プラスチックブラケット

セラミックブラケット・プラスチックブラケット

金属製ブラケットと同じく歯の表側に装着するブラケットですが、白いセラミック製や透明なプラスチック製のブラケットを使用するため目立ちにくいのが特徴です。

金属のブラケットに比べると耐久性は劣りますが、金属製と同じく幅広い症状に対応しており、日本人の大人の矯正治療の多くはこの器具が用いられています

 

■ホワイトワイヤー

ホワイトワイヤー

従来の銀色のワイヤーに白い材質をコーティングして歯に近い色を再現したワイヤーです。

セラミックブラケットやプラスチックブラケットと組み合わせることにより、表側のブラケット矯正でもかなり目立たなくなりました。

以前は、コーティングがはがれやすかったり、歯の動きが悪いという難点がありましたが、技術改良により改善されました。

 

■リンガルブラケット(裏側矯正)

リンガルブラケット(裏側矯正)

歯の裏側に装着するブラケットです。表から矯正器具が見えないため、見た目を気にする必要がないのが最大の特徴です。

また、歯の裏側には唾液が常に循環しているので、むし歯になりにくいといわれています。

他のブラケットに比べ、通常1.2~1.5倍ほどコストは高くなり、舌が装置に当たり発音しにくいことや歯ブラシがしづらいことがあります。

 

■ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正

上の歯はリンガルブラケット、下の歯は表側にセラミックやプラスチックブラケットを装着します。

このように上半分だけ裏側矯正で行うことをハーフリンガルと呼びます。

通常の表側のブラケット矯正に比べて目立ちにくく、上下の裏側矯正より割安な費用となります。

 

マウスピース矯正

ブラケットは使わず、患者さんごとにカスタマイズされたマウスピースを装着する治療方法もあります。

マウスピース矯正は器具の取り外しができることが最大のメリットです。

マウスピース矯正の治療期間は、約1年〜3年程度。治療の経過とともに様子を見ながら、マウスピースを少しずつ交換してきます。

 

■インビザライン

インビザライン

個々の歯型に合わせて作成した透明で薄いマウスピースを使用するため、ぴったりと装着することができて見た目も目立ちにくい治療方法です。

食事や歯磨きの時など自由に取り外すことができます。

金属アレルギーなどで金属製ブラケットが使用できない人におすすめです。

これらの器具を使用する治療方法のほかにも、歯の一部分だけに器具を装着する部分矯正や、ブラケットとマウスピースを併用するハイブリット矯正と呼ばれる治療方法もあります。

矯正する歯が少ない部分矯正の治療期間は比較的短く、早い人で半年から一年程度で治療を終えることもあります。

ブラケットとマウスピースを併用するハイブリッド矯正は、マウスピースのみの一般的な治療期間よりも短いとされています。

 

歯列矯正の値段や費用に関することについて

歯列矯正にかかる費用はいくら

歯並びの程度や使用する器具など、人によって治療期間や治療内容は大きく変わります。

歯列矯正にかかる費用も、治療方法によって大きく差がでます。

 

歯列矯正費用の内訳

 

治療前にかかる費用

治療前にかかる費用

診察費などの初期費用:無料〜6万円程度
歯列矯正を行う前には、通常の歯科検診や虫歯の治療、歯列矯正を行うための診察が必要となります。

まずは、歯列矯正が必要かどうか判断をするために基本的な診察を行い、より詳しい検査(精密検査)に進みます。レントゲン撮影やCT、骨格や噛み合わせの検査などが必要になるため、数万円単位の費用が発生することもあります。

これらの診察や検査の結果を踏まえて総合的な判断を行い、歯列矯正の器具を装着するのです。

歯列矯正を専門とするクリニックでは、初回の相談や検診は無料で行なっているところもあります。

初期費用を抑えたい人や、歯列矯正を行うかどうか悩んでいる人、まずは相談してみたいと考えている人にオススメです。

 

矯正器具の費用・治療費:15万円〜120万円程度

矯正器具の費用

矯正治療にかかる費用は、使用する器具によって大きく変動します。

矯正器具の費用に加え、経過観察のための検診代や歯の移動に合わせた調整などの定期的なメンテナンス費用が必要になります。

これらの費用は3000円〜1万円程度がほとんどですが、クリニックによっては矯正器具の費用に含まれている場合もあれば、器具代とメンテナンス費用は別にしている場合もあります。

 

治療費を確認する際は、内訳をしっかりと確認しておくと安心です。それぞれの治療法や器具のおおまかな費用は以下の通りです。

部分矯正:15万円~60万円
表側のブラケット矯正 :60万円~100万円
裏側のブラケット矯正(リンガルブラケット):110万円~150万円
ハーフリンガル矯正: 90万円~130万円
マウスピース矯正(インビザライン):80万円~110万円

 

治療後にかかる費用:1万円〜10万円

治療後にかかる費用

矯正器具を外しても、歯が戻ったりしていないか日常生活に不具合がないかなどをチェックするための定期検診が必要です。

せっかく整った歯並びが元に戻ってしまわないよう、治療後の検診はとても重要です。

場合によっては、歯を戻らないように固定する専門の器具(リテーナー)を使用することもあり、期間も様々です。

数千円〜数万円と費用の差はクリニックによって異なりますが、治療代に含まれているクリニックとそうでないクリニックがあるので事前に必ず確認をしておきたい部分です。

 

矯正治療の費用の支払い方法

矯正治療の費用の支払い方法は大きく分けて2種類あります。

治療を開始するにあたり必要な矯正基本料金に毎回の診察費(処置料)を事前に含めて料金を提示するかの違いです。

 

1.トータルフィー(治療費定額制)

矯正基本料金と予想される毎回の診察料を合わせた総額費用を最初に提示する料金体系です。

通院回数が何回であろうと、提示された金額以上の費用がかからないため支出の計画が立てやすいことがメリットです。治療が予想よりも短期で終了となった場合は割高となります。

 

2.診察料別払い制(都度払い制)

矯正基本料金とは別に、通院ごとに毎回の診察料の支払う料金体系です。

一般的にトータルフィーに比べ、最初に提示される金額が低いため、初期費用にかかる支払いが少なく済むことがメリットです。

治療回数により、総額計費用が変動します。

 

契約時の料金
 

どちらの支払い方法でも治療回数が通常であれば、総額費用はどちらも大きく変わりません。

また、クリニックによってはデンタルローン、クレジットカード、分割払い(2~24回分割)などが利用できるところもありますので、予算と照らし合わせて支払い計画を立てると良いでしょう。

 

歯列矯正の治療は保険適応?


一般的な歯列矯正は審美性や機能性を重視した治療であるため、保険適用外です。

歯列矯正の前に行う通常の歯科検診や虫歯治療は保険適用となる場合がありますが、矯正器具や歯列矯正に必要な精密検査などは自費となるので高額な費用が必要です。

したがって、どれだけ高額になっても高額療養費制度は適用されません。

ただし、唇顎口蓋裂や鎖骨頭蓋骨異形成といった厚生労働大臣が定める疾患や、外科的な治療が必要な顎変形症などは健康保険が適用されます。

日本矯正歯科学会ホームページをご参照ください。

自分では深刻な症状ではないと思っていても、症状に当てはまる場合もあります。少しでも気になることがあれば、医師に尋ねてみると良いでしょう。

 

歯列矯正は医療費控除の対象?

医療費控除
 

医療費控除とはその年の1月1日から12月31日までの間に、配偶者や子供などの同一家族(生計を一にする親族)の医療費が10万円を超えた場合に、一定の金額の所得控除を受けることができる国の制度です。(所得によって上限に変動あり)

歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用は、医療費控除の対象になります。
しかし、同じ歯列矯正でも、容ぼうを美化するための費用は、医療費控除の対象になりません。

国税庁 No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例より引用

 

治療にかかった明細を確定申告時に提出することで、医療控除が適用され、高額になりがちな歯列矯正もこのような制度を上手に活用すれば、治療費の負担を軽減することができます。

 

矯正の病院選びのおすすめは?

矯正歯科クリニックの選び方の基準

何を基準に選べばよいか?

ここでは歯列矯正のクリニック選びをするうえで重要な基準をご紹介します。

 

矯正専門医が常駐しているか

矯正専門医が常駐しているか

歯列矯正は一般歯科医院と歯列矯正専門の歯科医院のどちらでも治療を受けることができますが、歯列矯正専門の歯科医院をおすすめします

それは一般歯科では矯正専門医が非常勤なのに対し、歯列矯正専門のクリニックでは矯正専門医が常勤のケースがほとんどであるからです。

このことは予約の取りやすさ、装置が外れた時の緊急時の対処、治療の質にも大きく影響します。

 

通院のしやすさ

通院のしやすさ

大人の歯列矯正の治療期間は平均2年で月に1回の頻度となりますので、少なくとも24回前後の回数を通院する必要があります。

社会人の方はなかなか通院すること自体が難しい場合がありますよね。

そのため、自宅や仕事場の近辺のクリニックがよいかもしれません。

また、クリニックによっては土日診療や平日の遅い時間帯まで診療しているところもあるので、ご自身のスケジュールと照らし合わせて通院できるかどうかをしっかりと確認しましょう

 

費用


歯列矯正は自由診療のため、それぞれのクリニックごとに費用が異なります

そのため、費用を比較してクリニックを選ばれる方も多いと思います。

費用が低いことも魅力的に感じるとは思いますが、費用だけにとらわれてクリニックを決めることはあまりおすすめできません。

一生に一度の矯正治療ですので、費用ももちろんですが全体を考えてクリニックを選ぶことをおすすめします。

 

川崎で矯正治療専門の新川崎おおき矯正歯科

歯列矯正のクリニックの選び方と抑えておくべきポイント

歯列矯正・矯正治療を受けようとした場合、おすすめの病院はどこなのか気になるところです。矯正治療は期間や費用がかかることから慎重に決めましょう。今回は歯列矯正の病院を決める上でのチェックポイントをご紹…

ooki-ortho.com

 

まとめ

大人の歯列矯正徹底ガイドまとめ

アメリカやヨーロッパなどの先進国に比べ、決してデンタルケアの意識が高いとはいえない日本。

歯列矯正は子供が行うものと思っている人や歯列矯正自体を重視していない人も少なくありません。

しかし、歯並びを整えることは健康を維持することにつながりますし、近年では歯並びは身だしなみの一環として重要視されはじめています。

悪い歯並びが気になる方は相談からはじめてみてはいかがでしょうか。

 

Check Point■大人の矯正治療は歯周組織に問題がなければ、治療の年齢制限はない。

■近年、美容に関心の高い若い女性だけでなく、社会人の男性や40~50代の方で矯正治療を受けられるケースも増えている。

■矯正治療で歯並びを整えることは、お口の健康だけでなく体の成長や見た目のコンプレックスの改善につながる。

■大人の矯正治療の期間は平均2年前後、通院頻度は1ヶ月~2ヶ月に1回

■矯正器具は歯並びの状態やライフスタイルに合わせて選択

■大人の矯正治療の費用の相場はトータルで20~150万円前後、一般的な矯正治療は保険適応外だが医療費控除の対象になる場合がある。

■病院選びで迷ったら、矯正専門のクリニックを選びましょう。

 

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