子供の顎を広げるってどういうこと?


今回は『子供のあごはどう広がるの?』です。

子供の矯正治療であごを広げるというフレーズをよく耳にしますが、どのようにして広がるのでしょうか?

そのためには顔の成長の仕組みについて知っておく必要があります。

 

顔の成長方向

顔の成長はおおまかに横、前、下の3方向に成長します。

 

そして具体的にどう成長するかというと、、、、

顔の骨の成長と大きく関連します!

 

このガイコツをアップして見ると、、、

 

なにやら骨に多くの溝が見えますね。

実は、頭や上あごの骨は1枚の骨からなるのではなく、様々な骨同士がくっついており、その境い目が溝となっています。これを専門用語で“縫合部”と呼びます。

この縫合部に骨が作られて頭や顔がどんどん大きくなっていくのです。

 

以下の写真に顔の成長に関連する代表的な縫合の場所を点線、成長方向を矢印で示します。

緑が横方向、オレンジが前方向、青が下方向への顔の成長の役割をもつ縫合部です。

 

 

そして、上あごを裏側から見るとここにも横方向に成長する縫合部があります。

 

実は、この真ん中にある縫合部(正中口蓋縫合といいます)が今回のテーマ『子供のあごはどう広がるの?』に大きく関連しています。

小さなお子様ではこの正中口蓋縫合部をはさんで2つの骨に分かれており、縫合部に骨がつくられて横方向に成長します。

そして、身長がグーンとのびる時期(女の子なら11歳前後、男の子なら13歳前後)の前にある程度落ち着き、大人になるとこの骨同士が完全にくっついてしまいます。

そこで、矯正の先生はこの骨同士がくっつく前にあごを横に広げる力を加えて、通常の成長よりも大きく広げようとしているわけです。

 

子供の矯正治療を受けるにあたり

あごの幅を広げることはよく行われる治療の1つではありますが、あごの骨を広げる量にも限界がありますので、ある程度の経験と知識をもった矯正専門の先生にみてもらうことをおすすめします。

 

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