子供の受け口はいつから矯正治療をすべき?

当院は6/21に開院してからおよそ1か月経ちました。

内覧会では多くの方がいらしてくださり、歯並びに関する疑問や心配事を聞かせていただきました。

私なりにですが、皆さんの心配ごとを減らすお手伝いができてよかったと思います。今後はブログを通して、地域の皆様に歯並びや矯正についてお伝えできればと思います。

この1か月の間に、お子様の歯並びに関する矯正相談のお問合わせが多かったことから、子供の矯正に関連するお話をしたいと思います。

今回は『子供の受け口』についてです。

 

受け口は正式には反対咬合と呼び、歯の傾きまたは顎の骨の異常により生じてしまう不正咬合の1つです。
(厚生労働省 健康用語辞典 反対咬合について)

子供の矯正治療は大人の前歯が生えてきた小学校2〜3年生あたりからの開始される方が多いと思いますが、受け口の方は少し早めの受診を当院でおすすめしております。

理由は、あごと下あごの成長するタイミングが違うからです。

同じあごの骨でも実は全く異なるのは不思議ですね。

 

体の成長の4つのパターン

出生後のヒトの体の成長のパターンは大きく分けて4つ(一般型、神経系型、性器型、リンパ系型)あります。

あごの骨は4つのうちの一般型と神経系型に大きく関連します。

一般型は身長や筋肉が該当します。一方、神経系型とは脳や脊髄などを指します。

下の図をごらん下さい。20歳(成人)の状態を100%とした時に、何歳で何%成長しているかを示しています。

 

 

一般型と神経系型では成長のタイミングやピークがかなり異なりますね。

一般型の成長はだいたい10歳あたりで成人の半分の成長量となり、一旦落ち着いてから2回目の成長ピークを迎えます。

子供のときに身長が急に伸びるのは、この2回目のピークによるものです。女の子ならだいたい10〜12歳、男の子だと12〜14歳で身長がグーンと伸びます。

一方、脳などの神経系型は早熟で7歳あたりには80%くらいの成長が完了しています。脳はこんなに早い段階で成長が完了してしまうんですね。

 

では、上あごと下あごはどういう成長タイプかというと、、、

 

実は、上あごは早熟タイプの神経系型に近い成長をします。一方で、下あごは身長などの一般型に近い成長をします。

なので、お子様の段階ですでに受け口の方は、今後は上あごよりも下あごがどんどん成長してくるので自然な改善は難しいということになります。

また、上顎を前方に引っぱりたいのであれば、上あごの成長が完了してしまう前までに行う必要があります。

そのため、受け口の場合は小学校入学前あたりで矯正治療を検討することをおすすめしております。

受け口は

  • 上あごの成長が弱い
  • 下あごの成長が強い
  • 上の前歯が内側に傾いている
  • 下の前歯は外側に傾いている

のいずれか、または組み合わさって生じます。

そのタイプにって使用される矯正装置も異なります。

このような原因や装置の選択のためには、見た目や歯型だけでなく、矯正専用の横顔のレントゲン写真が必要となります。

 

歯並びでお悩みの方、
お気軽に矯正相談へお越しください。

 

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